最上10番札所上の山観音(2003/1/17,2/23)
<写真>
DSCN0266 |
DSCN0267 |
DSCN0268 |
DSCN0269 |
DSCN0270 |
DSCN0271 |
DSCN0272 |
DSCN0273 |
DSCN0274 |
DSCN0275 |
DSCN0283 |
<レポート>
上の山観音と高松観音は霊場の最南部に位置しており冬でも比較的積雪量は少なめです。また県内有数の湯治場でもあり温泉めぐりなども楽しめます。
上の山観音はかみのやま温泉駅からも近く、上の山城(近年復元されたものんです)の近くです。
下大湯という歴史ある公衆浴場が隣にあるので、これを目印にするのもよいかもしれません。公営の無料駐車場もすぐ近くにあります。
参道の階段の前に取水場があるのですが、ナントこれが温かい温泉です!流石上の山は湯の町です。
本堂は靴を脱いで中で参拝させていただくことが可能です。
納経所は寺院内にあります。玄関の横には大きな犬がいます。おとなしく賢そうな犬です。
寺院は高台にあり眼下に町並みや上の山城が見渡せます。天気がよければ蔵王方面の山もよく見えるでしょう。
巡礼の話題から少し逸れますが、オススメのポイントは、参道階段下にある下大湯です。レアな公衆浴場として銭湯ファンは見逃せません。上記写真にも由来の碑文がありますが、江戸時代に政策として今の地に移され、上の山に流された沢庵和尚も利用されておられたようです。羽州街道が北に直線的に整備されたときの起点でもあります。入浴料はナント80円!、洗髪料が別途70円、2階での休憩室利用料300円というのがまた泣かせます。余談ですが、近くにある数年前に閉鎖した某公衆浴場では無銭入浴を実質黙認していたというから驚きです。湯の町上ノ山は懐が深いです。
当の下大湯に入ってみると、入浴券や洗髪券を自販機で買って、入場時に番台に差し出すのですが、番台のご婦人もよく見ている気配がありません。勝手な推論ですが貧しい人々には無銭入浴を黙認しているのかもしれません。
お湯は無色透明で熱めです。浴槽が比較的大きく、洗い場は狭いです。ところどころに掲げられた「洗髪は洗髪札を前に置いてください」とうい触書が目につきます。私は購入しませんでしたが、洗髪する人は洗髪券を求め、洗髪札を番台から借り受け、その札を掲げて洗髪しなくてはなりません。洗髪札は幅7〜8寸、長さ一尺五寸はあろうかとおもわれる大きなものです。レアな洗髪システムは銭湯ファンならずとも唸るところです。今度訪れる時は是非洗髪してみたいものです。
更に余談:代表的な地方競馬の一つ「かみのやま競馬」がもうすぐ閉鎖になるかもしれません。湯治の名目で競場に興じていた方にとっては残念な話です。
参拝 2003/01/17
納経 2003/02/23
転載、改変等を禁じます。
Mail:mogami@morobito.com
きたはち