最上18番札所 若松観音 若松寺(2005/8/17)
最上霊場の参拝の季節は、6月下旬のさくらんぼの季節か、9月下旬から10月にかけて秋の果実と新米のできる季節がいいと思いますが、ここ一番霊場を訪れるのは晴れた日の午前中に限ります。理由は鐘楼の先にある展望台の眺望がすばらしいからです。晴れていれば村山盆地とはるか遠くに月山、葉山等の霊峰を眺望することができます。今回の訪問は曇りの日の午後でしたので残念ながら眺望はそんなによくありませんでした。
最近は車巡礼がほとんどで若松観音参拝も楽になりました。山麓古参道の階段を登り参拝する人の姿はほとんどみられません。
せめて山麓の赤い橋「山神橋」での先で車を止めて古参道の登り口だけでも見ていきましょう。最上霊場の風情が味わえます。
山頂へ至る急な勾配の車道を上がると広い駐車場があり若松寺の入口となります。
訪れた時はちょうど開山1300年で盛り上がっているときでした。
駐車場からは案内板に従い観音堂に参拝します。中に入って参拝することが可能です。中には最上霊場の縁起を示した大きな絵馬がありました。
観音堂の向かって右手が元三大師堂です。元三大師堂の下の階は「むかさり絵馬」等が安置してある場所になってます。「むかさり絵馬」の由縁は、若くして亡くなったかたも死後に成長して「むかさり(婚礼)」を迎えるという世界観によるものです。死後も供養の念を欠かさない情愛の深さを感じさせる最上霊場らしい信仰です。またここ若松観音は縁結びの寺院としても有名で、「現世」で結ばれた方の絵馬を奉納する慣わしもあります。
展望台は観音堂向かって左手の鐘楼の先にあります。天気がよければ村山盆地を一望することができます。"めでためでたの若松様♪〜”山形県を代表する民謡「花笠音頭」の一節ですが、つい歌いたくなる雄大な自然です。時間があれば更に上の山頂方面を散策するのもよいでしょう。
納経所は観音堂より一段下の階段を下ったところにあります。「最上巡礼グッズ」はここで揃えられますので、必要な人は求めるとよいでしょう。最上霊場の特長に両親の状態によりオイズリの色を変えるという特長があります。写真に写っている赤い筋が入ったオイズリは両親のある人用です。片親の人は水色のスジの入ったもの、両親とも亡くした人は白色のものを用います。ですから他の霊場で一般に用いられる白いオイズリは、最上霊場では両親とも亡くした人用と解されると思います。
また、若松寺の古い納札は最上霊場の歴史を語る上で資料として文献等に登場します。よく見るとあちらこちらに古い納札が打ち付けてあるのが見えました。
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【GPS情報】
■AU EZナビウオーク用
若松観音の位置(2005/8/17 計測)
http://map.navitime.jp/?&unit=1&lat=+38.36330&lon=+140.41948&fm=0
位置情報(WGS84系)
N:38.21.47.91
W:140.25.10.07
■国土地理院ウオッちず(試験公開)用パラメーター
若松観音の位置(2005/9/18 作成)
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=382147.91&l=1402510.07
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初回参拝 1998/4/8・・・写真捜索中(__)
転載、改変等を禁じます。
平成最上巡礼記
http://www.morobito.com/mogami/
Mail:mogami@morobito.com
きたはち